第5回 合奏用語かんたん解説 ドイツ音名の覚え方(inC)

ドイツ音名の覚え方
指揮者
指揮者

みんなで「ベー」の音を出してください。

奏者
奏者

「シ♭」って言えよ

こんにちは!ドミです!(#^^#)

吹奏楽やオーケストラの合奏では普段の生活では聞きなれない言葉が飛び交います。

本シリーズは「合奏用語かんたん解説」と銘打ちまして、初めて合奏に加わる人向けに合奏の用語について分かりやすく詳しく解説していきます。

今回のテーマは「ドイツ音名の覚え方」についてです。

今回は初めて楽器を触るような初心者の方向けにドイツ音名の覚え方を解説します。

inC編ということで、C管かつ記譜もinCである以下の楽器のかた向けです。

この楽器を担当している人向け
  • フルート
  • オーボエ
  • ファゴット
  • パーカッション
  • コントラバス(弦バス)

その他の楽器の方は↓の記事で解説していますので、こちら↓をクリック!

先輩や顧問から「ドイツ音名は必ず覚えてね」などと指示されたけど、なかなか覚えられずに困っている初心者の方は多いと思います。

これさえ読めばもうドイツ音名は怖くありません!

ドイツ音名とは

はてな?

ドイツ音名」とはドイツ語の音の名前のことです。

音の名前のことを「音名」という呼び、特にドイツ語の音の名前ドイツ音名といいます。

つまりドイツ音名は「ドレミファソラシ」のドイツ語版ということです。

ドイツ音名(inC)
ドイツ音名(inC)

合奏ではドイツ音名がたくさん使われるので、必ず覚えておきましょう。

ちなみに「ドレミファソラシ」はイタリア語なので、イタリア音名と言います。

<初級編>ドイツ音名の覚え方 inC(ツェー)

ドイツ音名は「ドレミ」のドイツ語バージョンですが、法則を知れば3つのステップで簡単に覚えられます。

ドイツ音名を覚える3ステップ
  1. ♮系を覚える(これが基本)
  2. ♯系を覚える
  3. ♭系を覚える

ステップ1:♮系を覚えよう

ドイツ音名は法則が分かればすぐに覚えられます。

  1. ラを基準に「AHCDEFG」と並ぶ(Bはシ♭です。理由は後述)
  2. アルファベットをドイツ語で読む
inCのドイツ音名覚え方(♮系)
inCのドイツ音名覚え方(♮系)

シがHとなっているで気を付けてください。Bはシ♭に使われています

これは1600年代、中世時代のドイツの風習からきています。

中世のドイツ音楽の旋律では「シ」の音を半音下げた「シ♭」で歌うことが多かったそです。そこで、ドイツではこの音を「B(ベー)」とし、♭がつかない音をアルファベットの8番目の「H(ハー)」としたのです。

小村 公次 著「音楽のあゆみと音の不思議4 音楽のしくみとルール」14P参照

ピアノの鍵盤で示すと↓のような感じ。

ドイツ音名(♮系)
ドイツ音名(♮系)

パート練習やセクション練習ではハーモニーディレクターを使うこともあるので、ピアノの鍵盤と楽譜の位置、お好きな方で覚えてください。

ステップ2:♯系を覚えよう

分かりやすくするために先に♯系を解説します。♯系はisを付けるだけです。

inCのドイツ音名覚え方(♯系)
inCのドイツ音名覚え方(♯系)

♯系はこれでおしまい。超簡単♪

鍵盤でみると↓のような感じです。

ドイツ音名(♯系)
ドイツ音名(♯系)

EisはF、HisはCと同じ音なので、あまり使われません。

ステップ3:♭系を覚えよう

♭系はesを付けます。しかし2点例外があります。

  1. 母音(A,E)の後はsを付けるだけ
  2. Hの♭はB
inCのドイツ音名覚え方(♭系)
inCのドイツ音名覚え方(♭系)

少し例外がありますが、すぐに理解できると思います。

♮系のところでも説明しましたが、Hの♭がBなのはドイツの古い慣習のせいです。

実音のドイツ音名(♭系)
実音のドイツ音名(♭系)

FesはE、CesはHと同じ音なのであまり使われません。

実音のドイツ音名の早見表

実音のドイツ音名をいち早く覚えるために早見表を作りました。ご参考ください。

楽譜とドイツ音名の早見表inC
楽譜とドイツ音名の早見表inC

ドイツ音名が言えるようになれば、ひとまず合奏で指示された音を出すことができます。

吹奏楽1年生の方はまずこれを覚えましょう。

鍵盤バージョンは↓こちら。

実音のドイツ音名の早見表
実音のドイツ音名の早見表
ドミ
ドミ

ドイツ音名を理解していないと合奏では置いてきぼりです。私も最初は苦労しましたが、頑張ってドイツ音名を覚えましょう。

フルートやオーボエは楽譜がピアノと同じなので、これさえ覚えればハーモニーディレクターで自身の楽譜を演奏することができます。

ちなみに、他の楽器は「ド」が「シ♭」だったり、「ミ♭」だったりと音が楽譜と異なるため、音をハモディレで確認するには楽譜の読み替えが必要です。

楽譜の読み替えについては別記事を作成予定ですのでお楽しみに。

まとめ

今日はC管でかつ記譜もinCの場合におけるドイツ音名の覚え方を解説しました。

合奏でよく使っているドイツ音名ですが、ややこしい点があり、初心者が理解するにはすこし時間がかかるものです。

初級レベルの習得にも2,3週間ほどかかるかもしれません。

最初は誰だって初心者です。躓いた時は優しい経験者に教えてもらいましょう。上手に先輩から教わるというのも、大切なスキルの一つです。

ドミ
ドミ

ここのコメント欄に質問してくれれば私がお答えします。遠慮せず訊いて下さい。

 

間違いや疑問点があればコメント欄にてお知らせ願います。

要望や感想でも結構です。私のテンションが上がりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

よき吹奏楽ライフを!

コメント

  1. 渡邊 より:

    頑張っても覚えられません

    • コメントありがとうございます。
      ドイツ音名覚えるの大変ですよね💦
      ちなみにどこから覚えられないのでしょうか?
      ♮系?♯系?♭系?

      一気に全部覚えようとすると大変ですから、まずは早見表を見ながら対応する音を確認するといいと思います。
      毎日使っていたらそのうち覚えますよ(^^♪

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