こんにちは!ドミトリーです。
6/8の今日は「世界海洋デー」です。
世界海洋デーとは、2009年に国際連合(国連)によって制定された国際デーで、大切な海を守るために年に1度みんなで考えてみよう!という日です。
ということで、今日は「海」を題材にしたカッコいい吹奏楽曲を集めてみました。
ドビュッシーの「海」?
サザンの「津波」?
ノンノン!吹奏楽の海はもっと雄大ですごいんだぞ!!ということで、
コンクールの自由曲や演奏会でも使える曲ばかりですので、ぜひ聞いてみてください。
海を題材にした吹奏楽のオリジナル曲の特徴
吹奏楽には海を題材にした曲が多くありますが、いくつか共通する特徴があります。
それがこちら。
- 雄大で荘厳な曲が多いため、演奏に体力が必要
- 普段メロディーを担当していない中低音にメロディーが多い
- 複雑な和音や連符が多い
- 特殊奏法が多い
- きつい練習を乗り越えてでも演奏したくなるカッコいい曲が多い
様々な表情を見せる海が題材であるため、要求される演奏スキルは高めになる傾向があります。
自由曲に選定する場合はバンドの技術レベルに注意しましょう。
とはいえ、本番で演奏すればカッコいい曲ばかりです。
きつい練習でもモチベーションは高く維持できること請け合いです。
指揮者が選んだ!カッコいい海の曲6選
実は、吹奏楽にとって中低音は得意な領域です。
海を題材にした曲は音域が低めなので、高音が得意なオーケストラよりも吹奏楽の方が相性がいいです。
どの曲も難易度が高いですが、実際に演奏できるととてもカッコいいので、ぜひトライしてみ下さい!
Songs of Sailor and Sea/海の男たちの歌(ロバート・W・スミス)
この曲は打楽器がめちゃくちゃ特殊!!
冒頭の波の音は「オーシャンドラム」という打楽器。砂とか小豆とか入れた器を動かして波の音を表現します。
さらに途中ではヴィブラフォンをコントラバスの弦で弾いたり、ティンパニーやドラにスーパーボールを擦り付けたり(クジラの鳴き声の表現)します。(動画の3:08~から。)
さらにさらに、途中では打楽器として「鎖」まで登場します。
この曲はアメリカ海軍軍楽隊とその隊長ジョン・R・パスティンの委嘱で1996年に作曲されました。
作曲者のロバート・W・スミスは吹奏楽曲で有名な人ですが、アメリカのテレビ番組音楽なども作曲しているらしいですよ。
楽譜は15,510円(税込み)です。
A Song of The Sea/海の歌 (レックス・ミッチェル)
この曲の注目ポイントは中間部の5/4拍子のメロディが、最後に3/4拍子で再現されるところです。
中間部で一度クライマックスを迎え、アンダンテで静まり返ってからの再現部がたまりません。
冒頭から続く快活な第1主題もカッコいいですね。
この曲はペンシルベニア州グリーンスバーグのヘムプフィールド高校シンフォニック・バンドの委嘱により作曲されました。
ちなみに作曲者のレックス・ミッチェルの出身もペンシルベニア州。
彼が生まれたピッツバーグは、ヘムプフィールド高校と車で1時間ほどの距離です。
楽譜は12,034円(税込み)です。
マゼランの未知なる大陸への挑戦(樽屋雅徳)
みんな大好き樽屋さんの名曲。
この曲は全国大会でもよく演奏される曲で、コンクールと言えばマゼランという人もいることでしょう。
ひとたび聞けばわかる曲のカッコよさが痺れますね。
木管のきらびやかな連符と金管の切れのいいサウンドが抜群な一曲。
特にラストのトランペットの勇ましいファンファーレがカッコいい!!(2拍3連符の中に3連符という鬼畜な譜面をしています。)
楽譜は32,450 円(税込)です。
マードックからの最後の手紙 (樽屋雅徳)
非常にエモい旋律が印象的な一曲。
先ほどのマゼランと同じ樽屋さんの作品なので、マードックなのかマゼランなのか、よくどっちがどっちか分からなくなります。
マードックとは、豪華客船「タイタニック号」に乗船していた一等航海士の名前です。
マードックは家族に宛てた手紙を残して、タイタニック号とともに海の底で今も眠っています。
手紙の内容は仕事や自身の恋について、そして両親の健康に対する丁重な心遣いで締めくくられていました。
楽譜は30,800円(税込)です。
シー・オブ・ウィズダム 知恵を持つ海 (清水大輔)
冒頭のカモメの鳴き声はクラリネットのマウスピースによる特殊奏法です。とても印象的ですね。
ホルン好きにはたまらない一曲で、中間のメロディからラストの盛り上げまでホルンが大活躍する曲です。
この作品は2007年和歌山県岩出第二中学校の委嘱により書き始め、同年の和歌山県吹奏楽コンクールにて初演された7分半ほどの作品。
「海」を題材にしてほしいとの要望から、和歌山の海を実際に見て特に印象に残った《白浜海岸》と《三段壁(さんだんべき)》をイメージし、さらに私の思い描く「海」を織り交ぜて書いたのが今作品とのことです。
他の海の曲と比べ演奏の難易度が低いです。
簡単にもかかわらず演奏効果は抜群で、演奏会のメインを張るに十分な曲でしょう。
楽譜は19,800円(税込)です。
青い水平線/ブルー・ホライズン(フランコ・チェザリーニ)
2楽章はクラーケン(巨大なイカ)とマッコウクジラ(巨大なくじら)のバトルを描いていて、とても迫力のある曲です。
さらに3楽章では実際のクジラの録音を使うなど、結構手のかかる一曲でもあります。
2003年に作曲されて以来、コンクールでも大変人気な一曲です。
楽譜は32,505(税込)です。
まとめ
本日は「世界海洋デー」ということで、海を題材にした曲をご紹介しました。
吹奏楽の海は表現が豊かです。港や船、なぎの海やしけの海、さらには海上から深海までと本当に幅広いです。
どの曲もそこそこ難しい曲ばかりですが、演奏効果は絶大。
演奏会では盛り上がること間違いないでしょう。
他にも紹介したい曲はたくさんありますが、今日はここまで。
他にもこんないい曲あるよ!という方はぜひコメント欄で教えてください。
ぜひ聞いて勉強させていただきます。
本日も、最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
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